群馬県警太田署は３日までに、傷害の疑いで同県太田市末広町、無職、蔵本行臣容疑者（３５）を逮捕した。

　逮捕容疑は２日午前５時２０分ごろ、自宅アパートで、同居女性（３８）の小学６年の長男（１１）の首を絞めたり顔を殴ったりし、頭などに軽いけがを負わせたとしている。

　太田署によると、蔵本容疑者は「言いつけを守らないのでかっとなってやった。首は絞めていない」と供述している。

　長男の通う小学校から２日、児童相談所に連絡があり、発覚した。

　愛媛県警今治署は２日、今治市内の会社事務所に侵入し現金を盗んだとして窃盗容疑などで、同市高地町、造船工、山本真司容疑者（３３）ら２人を逮捕した。

　同署は８月、共謀したとして同市大正町、無職、坂下政希容疑者（２８）を先に逮捕。坂下容疑者の別の詐欺事件の裁判を傍聴するため松山地裁今治支部に来ていた２人を捜査員が見つけた。

　今治署によると、２人は容疑を否認し、坂下容疑者は黙秘している。

　３人の逮捕容疑は、２月７日夕から８日朝にかけて、共謀して今治市東村南の会社事務所に侵入。現金約２６万円や据え置き金庫など（時価計約１６万円相当）を盗んだとしている。

　所得税約４３００万円を脱税したとして、大阪国税局が所得税法違反の罪で、韓国籍で神戸市長田区の婦人靴製造卸売業「大勝（だいしょう）化学」の諸葛武見（ジェリガムキュン）経営者＝同市須磨区、日本名・葛原武見（かつはら・たけみ）＝を神戸地検に告発していたことが１日、分かった。追徴税額は重加算税を含め約６千万円で、すでに修正申告しているという。

　関係者によると、諸葛経営者は帳簿から一部取引先の売り上げを除外するなどの手口で、平成２１年までの３年間で約１億９００万円の所得を隠したとされる。近年は、安価な中国製品の流入で売り上げが減少しており、経営悪化に備えて手元の資金を確保するため、所得を隠したという。

　近視矯正のレーシック手術で患者７人に感染症を発症させたとして、業務上過失傷害罪に問われた銀座眼科（閉鎖、東京都中央区）元院長で医師、溝口朝雄被告（４９）の論告求刑公判が１日、東京地裁（近藤宏子裁判官）で開かれた。検察側は「ずさんかつ軽率な診療を行い、過失は極めて重大」として、禁錮３年を求刑した。判決は２８日に言い渡される。

　検察側は論告で、溝口被告が患者の増加に伴い医療器具の洗浄方法などを変更し、十分な滅菌を行わなくなったと指摘。昨年１２月の逮捕前には関係者の口止めや証拠隠滅工作を行ったとして、「情状は悪質」と主張した。

　弁護側は最終弁論で、これまでに重大な医療事故を起こしていないことや被害弁償の意向を示していることなどを挙げ、寛大な判決を求めた。

　論告求刑に先立って、被害者参加制度に基づき、患者らによる被告人質問も行われた。利益優先で衛生管理が後回しになっていたことについて患者から問われ、溝口被告は「経営を続けるうちに、悪魔の気持ちが芽生えた」などと答えていた。