[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
近視矯正のレーシック手術で患者7人に感染症を発症させたとして、業務上過失傷害罪に問われた銀座眼科(閉鎖、東京都中央区)元院長で医師、溝口朝雄被告(49)の論告求刑公判が1日、東京地裁(近藤宏子裁判官)で開かれた。検察側は「ずさんかつ軽率な診療を行い、過失は極めて重大」として、禁錮3年を求刑した。判決は28日に言い渡される。
検察側は論告で、溝口被告が患者の増加に伴い医療器具の洗浄方法などを変更し、十分な滅菌を行わなくなったと指摘。昨年12月の逮捕前には関係者の口止めや証拠隠滅工作を行ったとして、「情状は悪質」と主張した。
弁護側は最終弁論で、これまでに重大な医療事故を起こしていないことや被害弁償の意向を示していることなどを挙げ、寛大な判決を求めた。
論告求刑に先立って、被害者参加制度に基づき、患者らによる被告人質問も行われた。利益優先で衛生管理が後回しになっていたことについて患者から問われ、溝口被告は「経営を続けるうちに、悪魔の気持ちが芽生えた」などと答えていた。