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大阪市西淀川区の小学2年、藤永翼君(7)が両親に虐待され死亡した事件で、翼君が通う小学校が今年5月と6月に頬(ほお)や足にあざがあるのを見つけ、市こども相談センターに通報していたことが29日、市の調査で分かった。翼君は「お父さんにされた」などと訴えていたが、センターは翼君の証言を記録していなかった。市は「情報共有や認識にずれがあった」と対応の不備を認めた。
市によると、翼君の学級担任が5月2日と同16日、頬(ほお)にたたかれたようなあざがあるのを発見。学校側は同18日、センターに「指の形が残るほどの跡」などと詳細に報告したが、児童福祉司は「頬が赤くなっていた」と記録。父親から受けたとする翼君の証言は記録していなかった。
また、6月21日にも小学校職員が翼君の両足にあざがあるのを発見。校長が翌22日、センターの児童福祉司に通報したが、「19日に父につねられた」などと訴えた翼君の証言は記録されなかった。
証言を記録しなかったことについて、センターの岸本弘子虐待対応担当課長は「はっきりしたことは分からず、調査したい」と説明した。
市が29日発表した再発防止策では、児童養護施設から家庭に引き取られる場合は今後、担当者個人で判断せず、すべてのケースを所長以下の幹部職員で構成する「援助方針会議」に諮るなどとした。